“WOW”を生み出す秘訣が詰まった
LINEらしさ満載の創意溢れるオフィス
　
JR新宿駅に直結したオフィスビルへ2017年4月に移転し、9フロアに入居しているのが、コミュニケーションアプリ「LINE」でお馴染みのLINE（株）だ。2013年時点で約500人だった従業員数は4年で約1500人にまで増加。その増員を受け、今後の成長も見込んだスペースの確保と、数ヶ所に点在していた拠点を1ヶ所に集約することを目的に移転が行われた。

オフィスのコンセプトは、同社の価値基準である感動・驚きを表す“WOW”を創り出す場であること。まず受付エリアに入ると、緑溢れるロビーが広がる。訪問客がゆったりと待機できるよう、さまざまな形の椅子やソファ、テーブルが設置され、所々にLINEのキャラクターの姿も。さらにロビーを抜けて廊下に進むと、同社のミッション「CLOSING THE DISTANCE」の文字と世界時計が壁に掛けられており、その先には会議室がずらりと並ぶ。来客用だけでも20以上ある会議室は、それぞれ床材やインテリアが異なるという。全会議室にモニターが設置されているが、中には海外とのテレビ会議に最適な大型モニターを設置したテレプレゼンスルームも。規模も大小さまざまで、特に通常時100名、最大で200名を収容できる大型会議室「オーディトリアム」は、大人数での会議はもちろん、セミナーや記者会見、勉強会など多様な使い方ができる人気の部屋だ。続いて執務室には、昇降式のデスクが並んでいる。スタンディングスタイルで仕事をしたり、体格に応じて高さを調整できるなど、外国籍の従業員も多い同社ならではの工夫が取り入れられている。また、自席以外で集中して仕事ができるワークラウンジ、従業員同士が予約なしで気軽に打ち合わせができるコミュニケーションラウンジなど、仕事の内容に応じて働く場所を選べるのもポイントだ。

さて、設備だけでなく制度の充実化も図るのが、同社の特長である。広々としたカフェスペースの一画には、「LINE CARE」と呼ばれる社員のためのサポート窓口が備わっている。パソコンの不具合の解決や備品の貸し出し、会社に申請する手続きの相談など、社内ITと総務の業務分野における幅広いサポートを受けられるため、従業員は自身の業務に集中して取り組めるのだ。また、従業員の健康維持支援として、昼食時にはカフェ内で健康的な食事が安価で販売される。例えば、サラダバーは1カップ100円、スープやカレーは300円と破格。なお、社内の支払いにはスマホのおサイフサービス「LINE Pay」の決済が使えるため、従業員はスマホさえあれば、財布を持ち歩く必要もない。さらに、社内にはマッサージ師が常駐する他、近隣のスポーツジムに通う際には補助が出る。そして、移転に伴って新たに事業所内保育園も設置された。0～2歳児を預けることができ、産休・育休明けの従業員が多く活用している。その他、急な残業でベビーシッターを依頼した際や、妊活中の従業員が病院に行く際には会社から補助が出るなど、さまざまなライフステージに応じて手厚い支援が受けられるのも大きな魅力だ。従業員の多様性が尊重され、一人ひとりが真に働きやすい同社の環境づくりがあってこそ、“WOW”を創り出し、世界中の人やもの、ことをつないでいくサービスが生み出されていくのだろう。

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