コラム
「脱サラして起業したい」「自分でビジネスを始めてみたい」・・・先行き不透明な時代だからこそ自分で行動を起こし、お金や自由を得ようとする人は多いのではないだろうか。R・グローバルジャパン(株)の代表取締役・竹内亮介氏から今回は、直接取り引きを依頼するべきセラーの特徴や、信頼関係を構築する方法について学ぼう。
第12回では、直接取り引きをする際の支払い方法や、直接取り引きできちんと結果を出すためにやるべきことについてお話ししました。第13回となる今回は、直接取り引きを依頼する際に狙うべきセラーと、セラーと信頼関係を構築していくために行うと良いことについて説明します。
直接取り引きを依頼するべきセラー
まずは、直接取り引きをしたいと思った際に狙う「eBay」セラーの特徴について紹介していきます。
セラーの評価が「トップセラー(Top rated seller)」、もしくは「評価98%、評価数100以上」の出品者を狙うようにすると、安全に取り引きができる確率が高くなります。場合によっては、eBayを始めたばかりの初心者セラーもおすすめですよ。初心者セラーは、実績が少ないため評価も低く、なかなか商品が売れずに苦しんでいる場合があるので、直接取り引きを受けてもらいやすいかもしれません。
eBay内の商品ページの価格部分に「Best Offer」と表記されている商品は、「Make Offer」ボタンも併せて表示されています。これは、セラーが値下げ交渉を受け付けていることを表しているんです。「Make Offer」のボタンをクリックしてみると、欲しい数量と希望する購入額を記入できるページに移ります。そうすることで、eBay上でも交渉ができるんです。もし、「Make Offer」機能を利用して交渉が成立したとすれば、直接取り引きの交渉もしやすいと言えます。
直接取り引きで大量に仕入れを行いたい場合は、在庫をたくさん持っているセラーに交渉をするべきです。まずは、商品ページ内に記載されている商品名の下の部分を確認してみてください。そこに、「More than 10 available(10個以上購入できます) / 238 sold(238個売れました)」といったようなフレーズが表示されていれば、多くの在庫を保有しているセラーということです。
また、楽器を仕入れたい場合は楽器専門店、スポーツ用品を仕入れたい場合はスポーツ用品店に直接取り引きを依頼してみましょう。少々難易度は高いものの、専門店から仕入れられるようになると継続して安定した利益を得られる取り引きができるようになります。
上記のことと併せて、なるべく安く販売されている商品を購入しましょう。取り引きできる可能性のあるセラーが複数いる場合は、同時に複数のセラーに連絡をして、相見積もりを取ることをおすすめします。その中で、対応の良いセラーや、より安く販売してくれるセラーと取り引きができるようになれば、長期的に利益を確保できるでしょう。eBayで販売しているセラーの中には、直接取り引きをすることを目的にeBayで販売しているセラーも中にはいるんです。直接取り引きに慣れていて、「〇個購入すれば〇ドル」など、すぐに返信をくれるセラーもいます。
セラーと信頼関係を築く
インターネットを介しているとはいえ、パソコンの向こうにいるのは「人間」だという認識を絶対に忘れないようにしましょう。それこそが、セラーと信頼関係を築いていくためのポイントです。また、セラーとの間に信頼関係が生まれ仲良くなることができれば、あなたのビジネスは優位に進んでいきますよ。セラーと親しくなるための方法をこれから紹介していきます。ただ、どちらもケースバイケースですし、相手も人間なので、各セラーによって違うこともあるということは理解しておいてください。
① 商品を受け取ったら報告とお礼の連絡
商品が届いたらセラーへしっかり報告をするようにしましょう。そしてその際には、「商品が無事に届きました。ありがとう」とお礼の言葉を添えることをおすすめします。それをするだけでも、信頼は厚いものとなっていくと思いますよ。何かをしてもらってお礼を言うのは、人としてのマナーなので、きちんと行うようにしましょう。
② 日本の市場の状況を説明する
他国の市場状況に興味がある海外セラーもいるのです。だからこそ、販売してもらった商品が「日本でどのくらい売れたか」や「日本でどのくらい需要があるか」などを連絡してみると仲が深まることもあります。人間は、接触頻度が増せば増すほど、その人に親近感が湧くと言われているので、日本の市場の状況を報告をして交流を深めていきましょう。
③ 何度も取り引きをする
私たち(購入者)とシステム(Amazon、eBay)間の取り引きでは、関係性を築くことは難しいです。しかし、セラーとの直接取り引きでは、継続的に仕入れを続けていくことで、密接な関係を築くことが可能になります。「商品を注文する→支払いをする→商品が届く→お礼をする」これを繰り返していくだけで、信頼関係ができるんです。信頼関係ができれば、交渉によってはさらに値引きをしてもらえる可能性が高くなりますので、何度も取り引きをして親しくなりましょう。
④ 仕入れる量を増やす
仕入れる量を増やすということは、セラー側が得られる利益も増えるということ。そのため、セラーもあなたのことをお得意様だと思ってくれます。可能な限り仕入れ先を絞り、1人のセラーからまとめて購入するようにすると、送料を抑えることもできるので、この方法はおすすめです。
⑤ 自分の顔写真を送る
セラーとやりとりをする中で、自分の顔写真を送ってみましょう。そうすることで、セラーに親近感を与えられることもあります。タイミングとしては、2度目以降のメールが良いでしょう。その際に、「あなたに興味がある!」「一緒にビジネスがしたい!」と伝えることで、反応を示すセラーもいます。セラーとのコミュニケーションを積極的に楽しむことで、ビジネスは発展していくのです。セラーには多くの買い手からメッセージが届いているので、その中で自分の印象をどのようにして残すか、他の買い手ではなく自分を選んでもらえるかを考えることが重要です。
⑥ 家族の話をする
もちろんセラーによっても異なりますが、家族のことを話題に出すと、仲良くなれる場合があるんです。私も家族の話をしたことで、欧米メーカーの代理店事業を手がけているセラーと大変仲良くなり、ビジネスが大きく発展した経験があります。人は、相手のプライベートを知ることで、より親近感を覚えやすくなるものです。こういった感情に国籍や言語は関係ありません。顔写真を送るのと同様に、2度目以降のメールで家族のことを話題にしてみましょう。
⑦ 手紙やプレゼントを贈る
手紙やプレゼントを贈ることで、セラーとの親密度が高くなることもあります。プレゼントは、可能であれば日本独自のものを送ると喜んでもらえるでしょう。また、クリスマスの時期などにプレゼントを贈ると、より効果があります。海外セラーも結局は私たちと同じ人間なので、「相手は何をしたら喜んでもらえるか」を考えながらコミュニケーションをするのが大切です。
直接取り引きは、人対人の取り引きになります。ここで紹介したことを参考に、セラーとの仲を深めてみてくださいね。
竹内 亮介(たけうち・りょうすけ) 1983年、千葉県に生まれる。立命館大学産業社会学部卒業。R・グローバルジャパン(株)代表取締役。2012年、資金ゼロ、人脈ナシ、全くの未経験からAmazon輸入ビジネスをスタートし、1年後に月収100万円、2年後に月収200万円を稼げるようになる。2014年、事業拡大のため貿易業を手掛ける同社を設立。Amazon輸入の第一人者として、個人コンサルティングやコミュニティ(IBC)でノウハウを教え、月収100~1500万円以上稼げるクライアントを多数輩出。クライアント全員が稼げるようになると定評がある。さらに、読者数8.6万人(購読者数・輸入ビジネス日本一)のメールマガジンを配信し、その独自ノウハウで業界から注目を浴びている。現在は、パソコン1台で世界中どこに行っても仕事ができる生活スタイルを確立。年収1億円、預貯金1億円以上、30ヶ国以上の旅行、ベストセラー出版など、多くの夢をかなえている。 ■URL BLOG http://takeuchi01.com/ Facebook https://www.facebook.com/takeuchi01 LINE@「@takeuchi02」でID検索(@をお忘れなく!) ■著書 『いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意』(秀和システム、2015年1月) *2万部突破・増版10刷のベストセラー 『Amazon輸入大百科』*期間限定で無料公開中 http://takeuchi01.com/lp/ |
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